患者さんのネガティブな気持ちに寄り添う言葉【薬剤師のコミュニケーション術】
どーも、はちみかんです。
私は普段、薬局の薬剤師として多くの患者さんと話をしています。
今回は薬剤師としてのコミュニケーション術みたいなことをちょっとだけご紹介します。
薬剤師の方はもちろん、薬剤師ではない方も、
「薬剤師ってこんなことを考えてるんだなー」くらいで読んでいただけたら幸いです。
この記事を書いているのは
患者さんのネガティブな気持ちに寄り添う言葉
薬局に来る患者さんは、何かしらの病気や悩みを抱えて来られています。
患者さんに薬剤師としてしてあげられることとして、薬での治療はもちろん、言葉や態度による癒しもとても大切なことだと思っています。
特に落ち込んでネガティブになっている患者さんとコミュニケーションをとるとき、
私自身はできる限りネガティブな言葉は使わないようにしています。
患者さんの中でも特にご高齢の方の痛みや苦しみ、死への恐怖はその時を迎えた人にしかわからないツラさがあり、
医療従事者の私たちがどれだけ寄り添っても理解してあげられない部分があります。
そして痛みや苦しみを抱える患者さんの中には、ネガティブな思考になり、ネガティブな言葉を使う方も少なくありません。
そんなネガティブな言葉を使ってしまいがちな患者さんへ、私が日頃使っているいくつかの言葉をご紹介します。
ネガティブになっている患者さんには、以下の様な返答・変換をしています。
- 「痛い」→「頑張ってきた証拠」
- 「死ぬ」→「人生の最期の時間」
- 「年を取った」→「ご年齢を重ねた」
- 「覚えられない」→「代わりに私が覚えている」
- 「何もできない」→「これまで頑張ってきた分、誰かを頼っても良い」
患者さんのネガティブな気持ちも受け止めながら、
私と話をしている一瞬でも良いからホッとできる時間を過ごしてもらえるように
出来る限り柔らかい言葉遣いで、丁寧に言葉を選んで話をしています。
例えば…
「あちこち痛むし、物忘れもひどい。もう死んでしまいたい」
そんな患者さんへの返答は…
[st-kaiwa8]いろんなところが痛みますね。これまで頑張って使ってきた証拠です。
ちょっとくらい忘れても大丈夫ですよ。代わりに私が覚えていますから。
人生の最期の時間をもう少しだけ一緒に味わいましょう。
こんな感じになります。
あくまでもこれは一例で、
すべての患者さんにこの言葉を使うわけではありませんし、
時と場合によっていろんな言葉を選んで使っています。
みなさんも
「私はこんなステキな言葉使っています」
「薬剤師にこんな言葉をかけられて嬉しかった」
とかあれば教えてください!!
以上、たまには薬剤師っぽいことを書いておこうと思い、こんな記事を書いてみました。